


32138台の中の1台
メルセデス・ベンツ280CE
2004年9月に逝去した最も偉大なる自動車デザイナーのブルーノ・サッコがデザインチーフとして陣頭指揮をとったW123シリーズ
コストダウンという概念が存在しないメルセデス・ベンツの「最善か無か」をまさに体現したモデルである。
123クーペ、280CEは総生産台数32138台。
そのうちの1台が美しさを蘇るために入庫した。
コーティング施工にあたって
70年代のクルマをコーティング施工するといううこと。
それは現行車や10年ほどの経年車とはアプローチが全く違います。
経年による色褪せや錆の発生、部品の破損、塗装状態など施工時には細心の注意を払う必要があります。
そして例外なくこのようなクルマは「自ら魂を持つ」クルマであります。
以前2週間かけて施工したV126 560SEL
そしてこのC123もクルマ自体からオーラが放たれています。
下地処理




洗車・鉄粉処理・研磨
細部まで手を入れ位置工程づつ丁寧に仕上げていきます。
研磨時にも部品の破損や塗装の割れが起きぬよう現状を見極めながらこれでもかというほど確認をしていきます。
マニュアル通りの施工では到底できない魂をぶつけ合い共鳴させ、123と自身を一体化します。
想いと願いを全力を持ってぶつけていくのです。そのようなことが万人ができますでしょうか?
断言します。 できません。
ブルーノ・サッコの完璧なデザインにポリッシャーを当て磨き込んでいきます。
オーナーのクルマに対する愛情・情熱、そしてメルセデス・ベンツの哲学と情熱
それを理解して自身の想いを乗せて磨くことができる者はどれだけいるでしょうか?
スリーポインテッドスターも注油し、磨きを入れます。
EXキーパー






















最高の品質で造られたクルマは最高のケミカルと最善の技術で施工するのが当然です。
通常6時間硬化させるEXキーパーですが、逗子本店では2日間かけて硬化させます。
明らかに艶が変わってくるのです。
ホイールカバーにも・スリーポインテッドスターにも当然EXキーパーを施工します。
そして全天候型のコーティングブースにて仕上げていきます。
もちろん車両の移動は施工者2名とオーナー以外触れません。
ATやパワーステアリングに負担をかけないように必ずNで動力が絶たれた後DやR、Pに入れ、ゆっくりと移動しながらステアリングを回します。
最善か無か?
長い間クルマを預かるのは無駄ではなく必要な工程です。
逗子本店では本当の美しさのために最善を尽くします。