主訴は気づいたら水温が120℃くらいまで上がっているということで緊急入庫となりました。
早速故障診断を行います。
水温上昇が早く電動ファンが作動してもさらに水温が上がるのを確認、テスターによる車両の診断を行ったところサーモスタットのフォルトを確認。
サーモスタットハウジングassy交換を行います。
ハウジングにアクセスするにはインテークマニホールドの脱着も必要で、その部分のガスケットも交換を行います。
パイプ類や配線類を傷つけずに取り外していき、本体にアクセスができました。
ハウジングの交換後、水を入れ動作確認をしたとこ水温が安定せず上昇、その他の要因を再度確認します。
水の経路を一通り検証していく中でウォーターポンプの経路切換え弁の不良を発見、おそらくはオーバーヒートした段階の負荷によって
固着を起こしていたようで今回は経路切換え弁の分解・清掃を行い無事に動作を確認。
本来は動作不良ならウォーターポンプ交換を行うのがセオリーですが取り外す部品や再利用できない部品が多く、
工賃や部品代を考えると費用がかなり大きくなってしまうのと、各テストをした結果正常動作をしていたので今回は未交換としました。
一通りの負荷チェックも行いお客様に納車。
お伝えした事項は「運転中にヒーターが効かなくなる、水温が110度を超える、
電動ファンが力一杯回り続けてるのに、水温が下がらないなどが見受けられた際は
入庫してください」
「今後の懸案事項はウォーターポンプ自体の劣化・ホースの劣化は年式なりに起きつつあるので次のウォーターポンプ交換の際には付随する部品も替えますと、水回りの安心度合いはより良くなりますのでご検討ください」
とお伝えしております。
ただダメな部分を全部丸ごと交換すれば安心感は増しますが、見積の倍以上の金額になってしまうことが多々あります。
今後のメニューも提案し一度にかかる費用を抑え、しっかりと直していく。
故障診断・修理・整備に関しては当社の中で逗子本店はずば抜けたクオリティを持っております。