お電話でお問い合わせをいただきました。
ボンネットの磨き傷をご自身で消そうと思い、コンパウンドやクリアを使用して処理をしようとしたところ、どうしようもない状態になってしまったとのことで入庫いたしました。
軽研磨や下地処理では到底リカバリーできないほど曇った物体と傷がありました。
鏡面研磨とクリスタルキーパーの施工でも、万が一ボンネットの汚れ、傷が落ちない場合は塗装のやり直しを行ったほうが良い可能性もお伝えしました。
まずはボンネットを重点的に処理しつつ、お客様ご自身が磨き傷があり気になっている個所の処理も行いました。
研磨を行うツールとしてシングル・ギア・ダブルと用途が違うバフマシンがあります。
通常シングルバフは強力な効果がありますが失敗すると傷が逆に増えたりリスクの高い施工になるためキーパーの鏡面研磨のメニューではギア・ダブルのマシンを使用し2工程での施工を行います。
しかし当店は躊躇なくシングルバフで磨き上げます。
美しさを出すためだけに造られたケミカルと強力なマシン、そして技術だけではなく魂を込めて磨きます。
今回の車両のようにマニュアルだけではきれいにならない車のほうを多く施工することが多いです。
マニュアルも大切ですがそれ以上にお金と時間を使い、大切なお車を預けてくれるお客様に対して最善の施工を行います。
シングルバフで2種類のケミカルを使用し磨いた後はギアアクションのポリッシャーに変えます。
その際もケミカルとスポンジや毛バフを使用し、研磨だけでも十分なほどの輝きを出します。
黒い色は特にシビアです。
作業途中で動かし、太陽の光にボディを当てて傷が消えたか等の確認も行います。
腕の未熟な者が施工すれば傷だらけになるようなデリケートな色です。
計4回のボディ全体の研磨を終えコーティングの施工に移ります。
「最善か無か?」のポリシーで施工するコーティングは車の「美の伝道師」として技術だけではなく魂を込めて本気の施工を行います。
施工後は曇りが消え、こすってしまってできた傷も消すことができました。
お客様も大変喜んでいただきました。
その後のケアについてもご説明を行いました
「売りっぱなし」ではなく、美しさを保つためのケアも小さいお店だからこそできる強みです。